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神様とのお約束
第1章 赤ちゃん
ママの体は回復していって、退院が決まった。
パパにLINEしたんだ。

『退院決まったよ。
赤ちゃんのお世話している人を見てるの辛い。
早く、家に帰りたい』

ママはまた泣いてしまった。

『退院の日、迎えに行くよ。
毎日、ゆいとに母乳届けてやろうな!
もう少し、辛抱しろ。
俺のゆいとをよろしくな!』

パパはママの気持ちをよく分かっていた。
同じ部屋の人は、赤ちゃんを抱いて家族と賑わっている。
ママはNICUに行かないとゆいとくんに会えない。
そんな姿見たり、声を聞いていると辛くなって泣いてしまうんだ。
パパも実はショックを受けていて、実家で過ごしていた。
目の前でゆいとくんの呼吸が止まり、看護師さんがトントンしている姿を見て、安心出来なくなっていた。
丁度、会社の同僚の奥さんが偶然にもゆいとくんと同じ日に赤ちゃんを産んだんだ。
デレデレしちゃう同僚が、すっかりパパの顔になっていて羨ましかった。
パパも辛くなって、一日会社をズル休みした。
パパもおばあちゃんに弱音を吐いていた。

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