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神様とのお約束
第1章 赤ちゃん


 ママはゆいとくんの体重がある程度増えてくれるのを待った。


 カンガルーケアーが出来るからだ。
カンガルーケアーってね、小さく生まれた赤ちゃんを保育器から出して貰ってやっと抱っこ出来るんだ。
ママの胸元にゆいとくんを抱っこして、ぬくもりで安心させてあげるんだよ。
これが出来るまで、生まれてから三週間待ったんだ。

 ママはゆいとくんを初めて抱っこした時、キュンとした。
『愛しいよ!』って。
小さな体のゆいとくん。
でも、命の重さは計り知れないって。
自分が生まれてきたのは、この子を生む御役目があったから。
多分、自分の人生の中で一番いいことをした。
尊いことをしたって思えた。

 ジワジワと感動しちゃうママは泣いていた。
パパはゆいとくんをビデオカメラで撮った。
その姿は、カメラ小僧そのもの。
だって、パパにとっても大事な天使さんの成長だもんね!

 可愛くて親バカにもなるさ!
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