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第1章 二つの心

夫「本当に奥様はこの事を
知っているのですか？」

まだ疑っているようです。

社長「はい、では家内に電話します。
お確かめ下さい」

電話を掛ける社長です。

社長「もしもし、城島さんだ。
事情を説明してお上げ」

主人は携帯を渡されて奥様と会話を
しました。

夫「一応、お話は承りました。
あとの事はご主人と相談します」

電話を切るとそれまで無言だった
私でしたが
「奥様とお会いして直接お話して、
同じ女姓としてなんとなく解るような
気がしたの」
と思わず言ってしまいました。