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第1章 二つの心

それからの一週間、不安と期待と郷愁と
恐怖で少し心が不安定になりましたが、
それをどこかで楽しんでいる私もいました。

「でも、痛いんだろうな～」
想像できない痛みに怯えましたが
一旦、決めた事ですから覚悟しました。

タトゥーを入れる木曜日の朝、
出勤する主人に「平常心でいろよ」と
言われ、おでこにキスをされたました。

潤んだ目で主人を見送った私です。

子供たちを幼稚園に送り出し洗濯物を
干して化粧をして家を出ました。