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らぶあど encore!
第37章 暴発する想い

カナは何か美味しい食べ物でも味わっているかのように顎をモグモグさせ、幸せそうな微笑を浮かべている。
智也はついクスクス笑うが、ふと真顔になる。
この間会った時にはこんな表情を彼女はしなかった。
まだ俺に対して構えているのか、それともーー他に想う男でもいるのだろうか?
具体的に考えないようにしていたその事を、はっきりと頭の中で文字にしてしまうと、ゆらり、と嫉妬の焔が胸の中に生まれ、あっという間に燃え広がっていく。
先程打ち消そうとした、何の根拠もない想像は、理性で消そうとしても、無理だった。
彼女と自分が一緒に過ごす時間はあまりにも少ない。同じ会社に勤務しているとはいえ、自分は多忙にかまけて彼女を殆ど放置しているといってもいい。
ーー俺が居ない間、彼女に他の男が近づこうと思えばいくらでもできるーー
新たにそんな言葉が浮かんだ時、智也はカナに覆い被さり、唇を奪っていた。

