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らぶあど encore!
第5章 glassの鎧

「ねえねえ、これどうだよ?」
亮介はピンクのフレームのハート形の伊達眼鏡をかけて顎に人差し指と親指を添えてキリッとポーズを作る。
「ギャハハハハ変!ウケる――!お前、本当に眼鏡似合わないな――!」
三広は手を叩いて涙を流して喜んだ。
野村はやはり眠そうにしながら近くの帽子のコーナーで色んな帽子を試している。
「ばーか。こんなヘンテコなデザインが似合う方が異常だぜ?」
亮介は三広にハート眼鏡をかけさせる。
「どう、どう?変?」
三広は何故か得意気だ。
亮介は無言で見ていたがやがて堪えきれずに身体を折り吹き出した。
「プーッ!
似合う!何でそんなに馴染むんだ――!?
やっぱりお前はおかしい。異常だ異常――!」
「し、失礼なっ!
悔しかったら似合うようになってみろ――!」
「ねえ北森さん、こいつ傑作でしょ?ヒハハハ」
ギャハハハハと笑う二人を景子は氷のような眼差しで見た。

