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らぶあど encore!
第5章 glassの鎧
「まあまあ、叩かれて揉まれて子供は育つんだ!」


「子供じゃねーし!」


三広とギャンギャン言い合いながらエスカレーターで下降する途中の階でふと景子の姿を見掛けて亮介は目を奪われる。



景子は子供服売り場で服を物色しながら、ふと眼鏡を外した。

その表情の女らしい柔らかさに、ハッとするが、また眼鏡をかけるとその色は失われる。


ほんの一瞬の出来事だったがスローモーションの様に脳裏に焼き付いてしまった。



幻を見たのだろうかと思わず頬をつねるとその痛みに自分で悲鳴をあげて三広に笑われた。





さっきまでの景子のとりつくしまの無い頑なさと、柔らかい無防備な表情がどうしても結び付かず、亮介は何故かその事で一晩悩む事となった。

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