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らぶあど encore!
第6章 ライヴ=人生?
「カナ……」
「ほなみさんの事をまだ……好きな癖にっ……私に中途半端に構わないでくださっ……」
尚も責める言葉が飛び出す唇を、智也の唇が塞いだ。
街中のショーウインドウのガラスにカナは押し付けられ、彼に抱き締められながら長いキスをされる。
その絵の様な光景を行き交う人がチラチラと見た。
「ん、ん!」
「つっ!」
抵抗して唇を噛まれ、智也は指で血を拭いカナを鋭い目で見た。
カナは肩で息をしながら怒鳴った。
「智也の女たらし――!好きでもない私に良くもキスなんか出来るわね――!最低――!」
良く通る声が辺りに響き渡り、智也はギョッとしてカナの唇を掌で塞いだ。