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第11章 Hearty party

亮介がおどけた仕草で手を上げて入り口に立っている。



｢おう、来たか……｣


｢待ってたわよ――！｣


綾波と志村は亮介を手招きするが、亮介は後ろを振り返り何かを言っている。


志村は眉をひそめた。


｢――誰と話してるの？｣


｢キャハハハ――！
三広さん、口紅似合う――！｣


｢うふ――ん！
どんなもんだい！｣


カナは三広の顔を弄って遊び、三広もノリノリだ。



｢……野村く……
私の何処が……好きぃ？｣


｢……あぐりは、全部が可愛いよ……｣



あぐりと野村はソファの上で抱き合い、キスをしあってはまだいちゃついている。



｢……祐樹とほなみは？｣


綾波は二人の姿が見えない事に気付く。



バーテンが新しい氷を持ってきて、にこやかに言った。



｢……お二人は、少しお休みをされたい、との事で、二階の部屋へ行かれました｣