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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
天気の良い昼下がり、街中には沢山の人が溢れていた。

ビジネスマンに、学校帰りの女子高生や小さな子供連れの主婦。


ベビーカーを押す女性とすれ違い、祐樹は思わず目で追ってしまう。

小さな指に柔らかそうな頬。
何もかもが幸せから出来ている様なその存在。


自分とほなみの子供が生まれるのは夏を過ぎて秋が深まる頃だ。


どんな子が俺達の所にやって来るんだろうか。
俺とほなみを結びつけてくれたキューピッドみたいな天使。




亮介が腕を頭の後ろで組んで、天を仰いだ。



「はあ――でも、さっきの北森って女も魔性疑惑は濃厚だぜ!
祐樹、くれぐれも言うけど、対応に気を付けろよ?」



「――ん?あ、ああ」


祐樹は聞いて無かったのがバレバレな適当な返事をする。



「魔性か……あぐりも魔性だな……」


野村がボソッと呟いた。
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