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らぶあど encore!
第3章 魔性の女達
髪に南国の花を飾った、抜群のプロポーションの女だった。
野村を上目遣いで見上げて、甘ったるい声で話す。
「あのう、クレッシェンドの野村大さん、ですよね~私、大ファンなんです~」
野村はちらちらとあぐりを気にしながら、女を上から下まで見た。
そそる身体をしているが、自分が今欲しいのはあぐりだ。
構っている暇はない。
適当にあしらってその場をやり過ごそうと、野村は完璧な笑顔を作る。
「あの……この後、お時間ありませんか?」
女はいきなり野村の腕に自分の腕を絡ませて、身体を押し付けてきた。
ギョッとするが、露骨にはね除けるのもどうだろう、と考えていたら、
「ミナちゃ――ん!マネージャーさんが呼んでます――!」
と女を呼ぶ声がして、女は渋々野村から離れた。
去り際に、妖しい笑みで
「私の事、覚えててね」
と言い残して走っていく。
ホッとして、思わず天を仰ぐと、鳩尾に鈍い痛みを感じて野村はよろめいた。
野村を上目遣いで見上げて、甘ったるい声で話す。
「あのう、クレッシェンドの野村大さん、ですよね~私、大ファンなんです~」
野村はちらちらとあぐりを気にしながら、女を上から下まで見た。
そそる身体をしているが、自分が今欲しいのはあぐりだ。
構っている暇はない。
適当にあしらってその場をやり過ごそうと、野村は完璧な笑顔を作る。
「あの……この後、お時間ありませんか?」
女はいきなり野村の腕に自分の腕を絡ませて、身体を押し付けてきた。
ギョッとするが、露骨にはね除けるのもどうだろう、と考えていたら、
「ミナちゃ――ん!マネージャーさんが呼んでます――!」
と女を呼ぶ声がして、女は渋々野村から離れた。
去り際に、妖しい笑みで
「私の事、覚えててね」
と言い残して走っていく。
ホッとして、思わず天を仰ぐと、鳩尾に鈍い痛みを感じて野村はよろめいた。