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ノベルラブ
第12章 ハッピーエンディング
ゆっくり蒼井君の腰が落ちていき、ぺったりとベッドにくっついた。私に深々と突き刺したまま、ぎゅうっと抱きしめてくる。
私は快感が突きぬけていったばかりの体を思うようにまだ動かせず、余韻に身を委ねることしかできない。

「ねぇ」
蒼井君が問いかける。
「さっきの、本当?」
「……」
「ねぇ、スミレさん…」

蒼井君が不安げに肩をゆする。

さっきの、っていうのは、私が蒼井君を好きだと言ったことだろう。

どう答えようか。
なんて言えば一番蒼井君を喜ばせることができるだろう?

そう思った時、これから先、何度もこんな風に考えるんだろうなという確信めいた考えが浮かんだ。

あの人とは見えなかった未来が見えた気がした。
蒼井君が隣にいてくれるなら。

私は力を入れて体を起こす。
愛しい人の顔を見つめる。
不安に揺れる瞳に微笑みかける。


「大好きよ、蒼井君」


蒼井君は大きく目を見開いた後、照れたように笑った。
まだ私に彼自身を差し込んだまま。

もう。かわいいなぁ。

「これからいっぱいえっちしようね」
恥ずかしいついでに思いきって言うと、蒼井君は笑って
「でも小説にするのは恥ずかしいからやめてね」
と言った。


うん、それは、どうかな? 笑


私はまだ見ぬ二人の未来に微笑みかけて、今はとにかく眠りたい、と蒼井君の胸に頭を落とした。
髪をなでる蒼井君の手の暖かさを感じながら、私は幸福な眠りについた。




おわり
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