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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第2章 見知らぬ男


___あっ、叔母さん? 雛だけど…
うん…知らない人が部屋に…
え?! 手違い? 不動産屋が、って…
え? 何々? えええ? ちょ、ちょっと待って、叔母さん? もしもし? もしもーし? _ _ _ _

「どうやらダブルブッキングらしいな」

慌てて電話するも、叔母から一方的に通話を切られて途方に暮れる
極めて冷静な声に振り向くと、その見知らぬ男が壁に凭れて腕組みしている

「……」

「ここのオーナー、あんたの叔母さんなのか?」



叔母は不動産屋に連絡して賃貸契約を取り下げたらしいのだが
一切の管理を任せている不動産屋が、どうやらこの男と一足違いで契約してしまっていたらしい

不動産屋から、違約金が発生してしまう、と聞かされた叔母は電話口で開き直っていた

終いにはなんと、一人暮らしには勿体無いファミリータイプの物件だからシェアできるよう自分で交渉しなさい
家賃も浮くし丁度良かったじゃない
と乱暴なことを言い出す始末

大切な可愛い姪に向かって
よりによってこの見知らぬ男と、である

無茶振りも甚だしい

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