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Doki Doki/one way love〜一方通行の恋
第7章 隣のさゆりさん


♫♫♫

「雛ちゃん、どうしたの?」

「こんばんは… お借りしていたDVD遅くなってしまって、長々とありがとうございました、あ、これ、良かったらどうぞ」

「ありがとう、来てくれて嬉しいよ… どうぞ入って、DVDでも観ながら一緒に食べよう」

「いえ、今日は私…」

「丁度良かったよ、出たばかりの新作があるんだ」

「新作、ですか?」

「うん、雛ちゃんの感想聞きたくて、誘おうと思ってたところなんだ」

「でも、私の感想なんて参考になるんでしょうか」

「勿論だよ、販売戦略には幅広い意見が必要なんだ」




「わあ、これ、観たかったんだぁ」

“新作”という誘惑に負けて結局、上がり込んでしまった雛

ハリウッド版、恐竜ものDVDだった




「またしても、すっかりお邪魔しちゃって」

「いや、いいんだよ、一人で観るより雛ちゃんと一緒の方が楽しいし」

「それでは、私はスーパーで買い物してから帰るので、そろそろ失礼します」

「もう遅いし、僕も買い物あるから一緒に出ようか」

「はい」



マンションのエントランスから、映画の話で盛り上がり楽しそうに笑いながら並んで出て来た二人

そこへ、間が良いのか悪いのか休日接待から帰って来た駿
前方には、駿には見せたことのない笑顔で楽しそうに速水と並んで歩く雛の後ろ姿があった



「雛?何やってんだ、こんな時間に」

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