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刻まれた性
第4章 表の顔…
キャァ〜!


ファンの子たちは、


私が乗っている車がどれなのか、当然のごとく知っている。


入り口までまだ数百メートルあるだろうに、


黄色い声援が耳に届く。


私には、なぜだか女の子のファンが多い。


それも圧倒的に。


まぁ、


独特の臭気を放つ男のファンに囲まれるよりも、


よっぽどしあわせなアイドルだと思う。


別に格好がダサかろうが太っていようが、


ファンは大切なお客様だ。


近づいてくれば笑顔で握手もするし、


どんなものにだってサインくらいしてあげる。


高い金を払って購入してくれた自分のグッズであれば、


神対応だってする。
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