この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
死んだあなたに逢いたくて
第2章 2年記念日
「さあ、こちらへどうぞ。」
逢沢さんはわたしの手を取って
ベッドルームへ連れていく。
ベッドルームに入ると
そこはまるでホテルの一室のようだった。
狭くもなく特別広いわけでもない。
お風呂やトイレもあって
部屋に鎮座する大きなベッドは
いまから始まる情事を思い起こさせる。
「…あの…。わたし
達哉以外の人とするの初めてで…。」
わたしは段々恥ずかしくなってきて
逢沢さんの顔を見ることができない。
「大丈夫ですよ。
優しくしますから…。
わたしを達哉さんに重ねて見るのも構いません。
じゃあ、シャワー浴びてきますね。」
逢沢さんはそう言ってにっこり笑うと
シャワールームに消えていった。