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胡蝶の如く
第3章 風邪

「えっ?!」
凍ってた背筋は溶かされた。
確かに昨日は辛かった。
でも
それは伊月が気まぐれでボクを虐めるために起こした行動だと思ったからで…。
ボクは気づいてしまった。
伊月が好きだ。
きっと、ずっと前から…。
ボクの答えは決まってる!!
「優しくしてくれるなら…。ボクも、い、伊月のこと…す、きみたぃだし…。」
ボクの消え入るような返事を聞いて
伊月の目は驚いたように見開かれ、次は優しく細められた。
「当たり前!!優しくするょ。ありがとな、叶斗。これからよろしく。」
「よろしく…、お願いし…ます…。」

