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夏休みの自由研究『早苗ちゃんの身体』
第2章 夏休みの自由研究

「何から始める?」
早苗が尋ねる。
「理科は?」
良平が言った。
「理科は後回し。 私、すごく苦手だから」
「早苗ちゃん期末テストは理科が赤点だったもんね」
「そうなのよね〜」
「お父さんに怒られなかった?」
「パパは私は今日から夏休みだってことさえ、昨日まで知らなかったのよ」
「早苗ちゃんとお父さんと仲が悪いのかい?」
「仲はいいよ。 パパがちょっとズレてるだけ。 ママが死ぬまでは、細かいことはママに任せっきりだったみたいだから」
そう言って早苗は笑った。
「じゃあ・・・数学にしようか?」
「そうね・・・」
良平が早苗の家に来た口実は、夏休みの宿題をすることである。
早苗が尋ねる。
「理科は?」
良平が言った。
「理科は後回し。 私、すごく苦手だから」
「早苗ちゃん期末テストは理科が赤点だったもんね」
「そうなのよね〜」
「お父さんに怒られなかった?」
「パパは私は今日から夏休みだってことさえ、昨日まで知らなかったのよ」
「早苗ちゃんとお父さんと仲が悪いのかい?」
「仲はいいよ。 パパがちょっとズレてるだけ。 ママが死ぬまでは、細かいことはママに任せっきりだったみたいだから」
そう言って早苗は笑った。
「じゃあ・・・数学にしようか?」
「そうね・・・」
良平が早苗の家に来た口実は、夏休みの宿題をすることである。

