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第2章 夏休みの自由研究

良平と早苗は、リビングで数学のプリントを解き始めた。

「良平くん･･･この問題、ぜんぜん分かんないよ･･･」

ＩＴ技術者だった店長に似ず、早苗は数学もあまり得意ではない。

「ｘ−ｙを左辺から右辺に移して、ここをこうすれば･･･」
良平が早苗に説明する。

「あっ解けたっ！　良平くん、すごいね〜！」
早苗が良平に笑みを向ける。

屈託のない天使のような微笑みだ。
とてもまぶしい。

早苗を押し倒すことを、早くも諦めつつある良平だ。