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夏休みの自由研究『早苗ちゃんの身体』
第4章 拍動
液晶画面からの指示どおり、良平は早苗の手首を握り、手首の裏に親指を置いた。

早苗の体温が良平に伝わり、良平の体温が早苗に伝わる。
手を繋いだ経験すら少ない二人・・・時間がゆっくりと流れる。


「ドキドキしてる?」
早苗が良平に尋ねる。

良平はギクッとした。
自分の興奮が早苗に見透かされたと思ったのだ。


しかし・・・すぐに良平は自分の勘違いに気がついた。

「うん! 早苗ちゃんの拍動は良く分かるよ」
良平は早苗に返事をした。
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