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8月の月
第8章 温もり
隣に居るのが当たり前になった頃、
ベッドで腕枕をされて、
あなたと天井を見ながらのお喋りは、
心地良かった。

裸のまま毛布に包まれて、
この一時に癒されながら、
明日も明後日も明々後日も、
あなたに恋して過ごすと、
疑いもしなかった。


あなたの声が好きだった。
私の分からない事を、
分かりやすく説明して、
納得出来る答えを一緒に探してくれた。

愛しい……
あなたの温もりが私を上手に支配する。

がんじ絡めではなく、
押し付けがましくもなく、
心地よい温度の中で、
私は幸せな息を吐く。


この瞬間(とき)が永遠ならばと……
私はあなたに内緒で願っていた。
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