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ネムリヒメ.
第5章 シャンプーとアイスクリーム.
「った……聖っ!! なにすんの!!」
葵くんがオシリをさすりながら聖くんを睨む
「ここ廊下……場所考えて……」
聖くん!? 目が笑ってないですけど…
聖くんは葵くんにそう言い放つと、しゃがみこんで荒い息をするアタシに落ちているカーディガンを拾ってかけてくれる
「葵くん、ムチャしすぎ…こんなトコで襲ったら、ちーちゃんに嫌われるからね」
そう言いながら、よしよしとアタシの頭を撫でる聖くん
彼の手の感触にようやく起動を始める思考停止状態だったアタシの頭
「あー、もう信じらんない…よしよし」
「お前がそんな格好させるから!!」
「オレのせいにしないで!!」
ギャーギャー言い合うふたりを前にちょっとホッとする
「で、聖…わざわざ邪魔しにきたの?」
「違うよ、オレ渚くんの部屋に用事あったの」
聖くんが持っていたUSBメモリをちらつかせた
っ…!!
アタシ…聖くんがこなかったらどうなってたんだろ…
火照ったカラダに大きくなった鼓動が未だに鳴り止まない