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ネムリヒメ.
第6章 ホットミルク.
「千隼…っ…」
アタシの上に覆い被さった彼が耳元でアタシの名前を呼ぶ
触れあった肌から伝わる互いの火照ったカラダの熱と、彼の少し荒くなった息づかいが耳を掠め、アタシをもう何度目かわからない絶頂へと誘う
「ぁっ…やぁ…んん」
カラダを支えていた手がガクガクと震えて崩れそうになると、彼に肩を掴まれて後ろを向かされた
久しぶりに瞳に映る彼の顔はとても綺麗で、快楽に眉を寄せるその顔は胸を締め付けるほどものすごく色っぽい
「っ…イケ…」
そう言って、彼はアタシの熱い吐息の漏れる唇に自分の唇を重ねる
深くてとろけるような舌づかいに頭が真っ白になって、 ふたりの混ざりあった甘い蜜がぽたぽたと唇から落ちてシーツを濡らした
そして、彼が腰を動かす旋律を速め、ベッドが軋んで少し質量を増した彼の熱がアタシを内側から溶かしだす
「っあ…はっ………!!」
チュッ…チュッ…と耳元にキスを落とされ声にならない悲鳴をあげ、彼が沈むたび目の前が真っ白になる
「もぅ…ぁっ…ダメっ…ダメっ」
「ん…っ」
「イっちゃぁ…っ…………!!」
彼に背中をツーっと撫でられた瞬間、カラダが大きくしなり息もできぬほどの快感に襲われる
アタシはナカで暴れる彼を締め付けのぼりつめる
「っ…!!」
そして彼は甘い鳴き声をあげるアタシのなかに熱い欲望を吐き出した