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ネムリヒメ.
第7章 知らない自分.
朝食を終えて 葵くんの部屋に彼と一緒に行く
やはり彼の部屋も同じような造りで、部屋のなかはとんでもなく広かった
葵くんはアタシをソファーへ座らせると、棚の中からコテやスプレーなどいろいろ取り出し始める
葵くん、美容師って言ってたし、さすがに手際がいいなぁ…
そんな様子が彼のカッコよさを一層引き立てた
葵くんは準備を整えると、アタシの髪にそっと触れた
「ちーちゃん、髪キレイだよね…結構明るくしてるのにお手入れ大変でしょ」
彼の綺麗な指を髪に通される感覚がなんとも心地よくて、目を瞑る
「これからはオレがちゃーんとみてあげるね」
目を開くと目の前に置かれた大きな鏡越しに彼と目が合って、彼が優しく微笑んだ
葵くんはアタシのピンクがかったミルクティー色の髪を手に取ると慣れた手つきでコテで巻いていく
伏せられた長い睫毛の奥で青い瞳に真剣な光を宿し、手先を器用に動かす葵くん
これまでの彼とまったく違う印象に思わず見惚れてしまう
葵くんの思わぬ一面を目の当たりにして、胸がキュンと音をたてた