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ネムリヒメ.
第10章  眠らない夜.



絶叫が耳を鋭く切り裂いて目が覚めた…





まただ…


目を開くと涙がボロボロと溢れだす


「っ…はあっ…はあっ…」



汗で髪がべったりはりついていて気持ちが悪い

カラダが熱くてただでさえ息苦しいのに、呼吸が乱れて余計に苦しい

荒い脈拍と、熱い肌とは裏腹に全身の血が冷えわたって顔色が蒼くなるのを感じた

ゾクリ…

悪寒が背中をはしる

「……っ…」


「千隼っ」
「ちーちゃんっ」


そう名前を呼ばれて初めて涙でぼやけた視界の先に、彼らの顔があるのに気がつく

ぼんやりとだけど心配でいっぱいの表情を浮かべる渚くんと聖くんがいた


「っ…アタシ…」


熱で軋むカラダを起こして自分のカラダをきつく抱き締める

その手は僅かに震えていて、得たいの知れない不安がアタシを包みこんだ


「っお前…」


震えるカラダを渚くんが抱き締める

するとビクリとカラダがこわばった


「っ…!!」


そんなアタシの様子に渚くんが驚いて離れる

するとカタカタとアタシのカラダは震えていた


「アタシ…アタシっ…はぁっ…はぁっ…」


消えそうな自分の声に胸が苦しくなった


「ちーちゃんっ、ダメ…落ち着いて」


心配そうに顔を歪める聖くん


「じゃないとまた苦しくなるからっ」


彼がアタシの肩に触れる



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