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ネムリヒメ.
第11章  体温計と風邪薬.






ピピピピ…ピピピピ…


今日2回目の体温計の音






……熱がでた






当然といえば当然で


自業自得…!?

んー、1/3…

いや、半分は渚くんのせいにしたい



そんなわけでなぜか聖くんの部屋のベッドに寝かされているアタシ


甘い聖くんの匂いがする彼のベッドは、頭がボーッしているせいでアイスクリームのなかにいるような感覚を錯覚させる

甘い匂い…アイスみたい♡
あぁ、重症だ…


「ちーちゃん、オレお昼まではついててあげられるから、ちゃんと休んで」

「んぇ…聖くん、仕事は…!?」

「あぁ、ここでするから平気ー♪」


笑いながらアタシが横になるベッド上にノートパソコンを広げてゴロンと隣に横になる聖くん

だから聖くんの部屋なのか…


「…聖くん、ゴメンね」

「んー、大丈夫大丈夫♪渚くんも午後にいったん戻るって言ってたし、安心して寝なよ」

「ん…」


隣でにっこり笑う聖くんに髪を撫でられ目を瞑ると、さっき出掛けていった他のふたりとのやりとりが脳裏に浮かんだ




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