この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第15章  イチゴタルト.




ホッ…

なんとか心臓もった

神様、やっぱりいたんだね

もぅ、いるならいるって言ってよね!!

心臓に悪いから

はぁ、ありがとう…


楽しかった時間はあっという間に過ぎて、夢のような余韻に浸りながら車の心地よい振動に揺られる

膝の上には、帰り道途中で寄ったパティスリーのケーキが入った箱があって、

葵くん曰く「んー、これでうるさいお坊っちゃまを黙らせるんだよ♪」って、どうやら聖くん対策らしい

中身は大きなホールのイチゴタルト

…は、聖くん用で、その他にピースでタルトを買ってくれた葵くん

聖くんはホール独り占めって、さすがに甘党のアタシでも恐ろしくてできないな…

デートの帰りにケーキのおみやげとか、そんな彼の気遣いも嬉しくて頬が緩む


「…で、ちょっとは軽くなった!?」

「え…体重!?」

「違う違う」


隣でハンドルを握る葵くんが声をだして笑いながら、思いきりボケを返したアタシの頭にポンポンと手を伸ばす

きのうと今日は暴飲暴食したから軽くなるわけないって、ぜったい増えてる


「こーこ…」


あ…

手を引っ込めた彼をみれば、前を向いたまま胸の辺りをトントンと指差している


「…えっと……」


…そんなの忘れてた


彼の仕草に、夢のような楽しい世界から思いきり現実に引き戻され、ちょっと寂しいような、切ないような気持ちになった



/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ