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ネムリヒメ.
第15章 イチゴタルト.
しかし…
「あとさ、補足すると…迫られて拒めないのは、諦めて」
は…い…!?
「え…それ慰めにも解決にもなってないよ…」
「あ、そうだね」
補足もなにも、諦めろってなんですか!?
なに言っちゃってるの、このオトコ…
切なさが一気に吹っ飛んだんですけど…
そんな消し去り方、ありですか?
ははっと、葵くんはアタシの胸のうちも知らずに笑ったけれど
それも一瞬で…
「頑張れば、拒めるとでも思った!?」
「……!?」
え……
頬に手を添えて艶っぽく微笑む彼の眼差しに心臓が大きな音をたてて、さらにはカラダの奥がゾクリと疼く
「拒ませるわけ、ないでしょ…」
差し込む街灯の明かりに映し出される綺麗な表情に目を奪われ、言葉の意味も理解できないまま固まるのは目に見えていたことで…
「ほっとけない……ひとりの女の子として」
「……っ!!」
ようやくその意味を飲み込み、大きな音をたてる鼓動に目を見張ると、綺麗な指でそっと髪を撫でる彼に後頭部を引き寄せられ唇を重ねられる
「…だから」
「ふ…っん…」
「抱いたコトは…」
「は…ぁ…」
「…謝らないよ」
「んん…っ」
………!!