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ネムリヒメ.
第16章  散らばるカケラ.




って……


「ぇえ─────っ!!」


ダイニングにアタシの悲鳴が響き渡った


「ちょっ…なにそれ、なんなのそれ」

「おいおい、落ち着けって」


テーブル身を乗り出すと渚くんに額を指で押され、反動で椅子に倒れるように戻される


「あはっ…ちーちゃん、真っ青」

「大丈夫、大丈夫」


聖くんと葵くんがフォローしてくれるけど、頭のなか真っ白っていうか…真っ青


「安心しろって、んなの付き合いに決まってんだろ。どうせ半分大人の冗談だから」

「でっ、でも…」

「言ったろ、楓は色恋沙汰に疎いから心配すんな」

「だけどっ!! 断ったら仕事がパーになるとか…」

「おいおい、楓はそこまでバカじゃない。ナイフみたいに切れるアタマ持ってるんだ、上手くやるだろ…お前もよく知ってるだろうに」

「っ…」


そ、そうだけど…

心配でならないアタシに渚くんが微笑む


「…ってこれは口止めされてたんだけどな」


なっ……!!


「つーか、どんだけ好きなんだよ…」


絶句するアタシの前で再び笑い声をあげ始める渚くん


「っー!!!!!」


鬼はどっちよ…!!

処刑っ!! 
楓っ、ここに処刑希望者がいるんですけどー!!




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