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ネムリヒメ.
第17章 極上スイーツ.
…………………
「……ちゃん」
「…………」
「ちーちゃん…」
「ん……」
あ…
なんだか暖かくてフカフカで気持ちい…
「ねっ…」
「や……ぁ……」
そんな声で呼ばれても心地くて…
「起きて…」
「ん…くすぐ…った……」
そんな触り方されても瞼が開かないから…
「ほら…」
「…るさ…ぃ…」
邪魔しないで…
「…ちーちゃん」
「……っん」
でも…
「起きないと…」
「んん………」
そっと抱く腕も、髪を梳くこの指もキライじゃなくて…
「オオカミさんが襲っちゃうよー♪」
「…っ………あ!!」
頭のなかに響く優しくて甘い声にピクリとカラダ揺れた
心地よい微睡みのなかで重たい瞼を僅かにあげる
ぼんやりとした視界の先には、淡い光に透ける金色の綺麗な髪に知ってる香り…
睡魔に完璧に支配されている頭は、側にいる人物が誰だかと認識すると安堵したように再び瞼を降ろしていく
「はぁ…そんな顔されたら」
「…………」
彼がなにか言ってるけど寝起きは得意じゃないから…
「…乱したくなるのに」
「…ん………ゃ…ぁ」
よくわからないし、朦朧としてるから返事も無意識で…
でもね、無意識も程があるんだよ、アタシ
なんせ…
「葵…く…、し………て……」
は……!?
「……………!!」
甘く吐息混じりの小さな声で呟いた自分の声が耳に届いて…
ハッとした