この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ネムリヒメ.
第3章 無くしたモノ.
ハンバーグにごちそうさまと手をあわせ、デザートのアイスクリームにうっとりしていると渚くんがコーヒーを入れてくれた
おいしいゴハンのあとに甘いデザート♡
それはそれは至福のひとときだ
「それじゃあ…そろそろ、ちーちゃんの話しよっか」
「ぇ…」
アタシの話って…
彼の言葉に思わず渚くんの顔を見る
「あぁ、オレが話した」
あ…そういうことか…
そして今までふざけていた聖くんの表情が一変して真面目な表情になり、きのうの記憶がないままだったコトを思い出す
…和やかすぎる空気にすっかり忘れていた
渚くんがコーヒーを入れ終え席に戻ってくると、聖くんはアタシの方へカラダを向けゆっくりと口を開く
「渚くんからちーちゃんのコト聞いたよ。不安でいっぱいだと思うけど、できる限り取り除いてあげたいから、安心してわかるコトは話して…ね」
「ん、ありがと」
聖くんの優しい声にアタシは小さく頷いた