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ネムリヒメ.
第17章 極上スイーツ.
「フッ……いいコ」
それから、耳元で葵くんが吐息を溢しながら微笑んだけれど
「っあぁ……!!」
その声はすぐに自分の声にかき消されていた
溢れる蜜のなかに沈められた彼の指に大きくカラダが仰け反る
「は…ぁ、葵く…っんん」
「ん……!?」
キュウっと彼の指を締め付け波打つ膣壁
長い指ですぐに弱い場所を刺激され、甲高い声がバスルームにこだまする
あまりの反響の大きさにつぐんだ唇を噛み締めるけれど
「声…殺さないで……」
「ふや……ぁあ!!」
差し込まれた指に唇を割られ、甘く鳴く声が吐息と一緒に立ち上る湯気を大きく掻き乱した
お湯のなかでグチャグチャに掻き回され、開かされている唇の端からは与えられる快楽に透明な蜜が滴り落ちる
美しい夜景が霞むほど涙でぐしゃぐしゃになる顔を眺める葵くんは、顎に手を添えると妖美な笑みを浮かべながら唇を塞いだ
舌を絡められ、上顎を撫でられるとピクンとカラダが跳ね、下半身の締め付けをいっそう強くする
聞こえるのは吐息と蜜の絡む音だけで…
「っ………んん、やっ、あ!!」
「なに?」
ビクンと腰が大きく揺れると、カラダが強張った
「あっ、ヤ…ダっ……ひゃ……ぁあ!!」
押しては引いていく快楽の波
近づく絶頂に彼の腕にしがみつく手に力が入る
「イッて…」
より狭くなる膣内を煽る葵くんの吐息が耳を掠めて……
も…う……
「っ────!!」
しかし、
「…っるせーぞ!!」
…バンッ!!!
アタシの甲高い悲鳴の前にバスルームに響いたのはそんな声だった