この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第21章  あの夜の王子様.




しかし、静かな寝息をたてている雅くんからは何の反応もない…


「チッ…アイツら…潰しやがったな」


渚くんはそう言うと、雅くんが飲んでいたと思われるグラスを手に取り、鼻へと近づけ残っていた中身を確かめる


が、


「酒…じゃねぇな…」

「え…!?」


渚くんがすぐに眉を寄せた


「雅のヤツ…飲めないっつーかなんつーか…」

「あ…そうなんだ」


雅くん、なんか意外だけど…

そう言えばプールでも、部屋にいるときも、飲んでたのはひとりだけジュースだった気がする


「じゃあ、ただ眠ってる…だけ!?」

「…なんじゃねぇの」


すると、


「「あ………!!」」


渚くんとアタシの声がハモって、互いの視線が一点に集まった

それは雅くんの手に不自然に握らされている紙切れ


手に取ってなかを開けば、今度は綺麗な文字が並んでいた



───────────────────

 ─ちーちゃんへ♡

眠れる王子様を起こしてあげてね

             聖─

───────────────────



「…だってさ」

「えっと…」


テーブルに置かれた空いたショットグラスの数からは想像もできない、聖くんらしい繊細そうな美しい文字の羅列


「…じゃ、そういうことだから」

「えっ!?」


何気に感心していると隣からそんな声がかけられる


「戻るまで起こしといて、それ…」

「ア…アタシが!?」


思わぬ指令に、立ち上がり顎でソファーの雅くんを指す渚くんを引き留める



/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ