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ネムリヒメ.
第21章  あの夜の王子様.




しかし、アタシに向けられた彼の眼差しはいつまでも柔らかいままだった


「あの…起きて」


いつでもきなさい…

罵声にも近い刺々しい彼の言葉に覚悟しつつ、そう声をかける


「ん……起きてるだろ」


え……


「えっと…」

「お前に起こされた」

「ッ…」


頬を滑り顎を撫でる彼の指先

唇をピンと弾かれて、ピクリと肩が揺れる


「あ……の…」


ホントにそれ、起きてる…の!?

寝ぼけてるんじゃなくて!?


明らかにいつもと違う彼の姿に覚えた違和感

それはすぐに戸惑いに変わって、どうしていいかわからないという混乱を生む

とりあえず、近すぎる距離に離れようと立ち上がったものの、握られたままの手にそれ以上は阻まれてしまった


引っ張りあった状態になった互いの手


「なに立ってんだよ…起きるから、座れよ」

「…………!!」


カラダを起こしながら、アタシの手を引く雅くん

アタシのかけたジャケットが滑り落ちて、再び彼の完璧ボディが露わになる


「んわ……!!」


その素肌に飛び込むようにして、逞しい胸元に倒れこむアタシ

寝起きの少し高い彼の体温が頬に触れ、柔らかい石鹸の香りが一気にアタシを包み込む


ウ…ソ……


膝のうえに乗せられたこの状態っていったい…

想像もできないような現状に、頭のなかが真っ白に飛ぶ


と、とりあえず…


「あ…の、重いからっ…」


…降ります!!


咄嗟にでたそんな言い訳


しかし…


「なんで…」


……………!!




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