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ネムリヒメ.
第22章 あの夜の…….
このタイミングでなかから指をズルリと引き抜かれ、その感覚にビクリとカラダは跳ね、だらしなく開いたままの唇からは嫌でも甘い声が溢れてしまう…
未だ余韻の残るカラダをビクリと震わせ、のけ反るアタシを満足そうに眺める雅くん
雅くんは濡れて艶かしく光る指を見せつけるように舌を這わせ、ベロリと絡み付く蜜を舐めとった
「っ……」
こんな時なのに、その表情にアタシの視線は奪われ、背中がゾクリと総毛立つ
そんな雅くんに渚くんは
「…どういうつもりだ」
静かだけれど、明らかに怒気を含む低い声と冷たく刺すような視線を向けた
そんな光景にアタシが雅くんと初めて会ったあの雨の日の玄関でのやり取りが重なる
しかし、それを挑発的な笑みで返す雅くんは
「どういうって…」
ぐったりしたアタシを少し抱き起こすと、投げ置かれたショーツを指にひっかけ、激しく乱れたドレスの上へと落とす
「…見ればわかんだろ、邪魔すんなよ」
「っ……雅…」
言葉を詰まらせる渚くんをよそに、雅くんは立ち上がるとソファーの下に落ちたジャケットを手に取る
「らしくねぇな、渚さん…」
「っ…」
彼は不敵に鼻で笑いながらバサリとジャケットを払うと、言葉も出せず固まったままでいるアタシの上にそれを落とした
「珍しくそんなに余裕なくなるほど、こいつに入れ込んでんの…!?」
「っ…」
アタシの乱れた髪を撫でた雅くんは、挑発するように渚くんに詰め寄る