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ネムリヒメ.
第22章  あの夜の…….





「でも、その様子だと…

何気にまんざらでもなかったりする!?」

「…………!!」


え…

なに、言ってるの…


雅くんに紅く染められた肌を撫でる聖くんの白い指


「"優しい雅"と……

むしろオレ達、もっと遅かった方がよかった!?」

「ッ…!」


余韻の抜けきらない敏感な肌をくすぐられ、耳元で囁かれるそんな声にピクンと顎があがる


「やめろ、聖」


遅かったらって…

そしたらきっとアタシ……


「っ……」


ヒクヒクと脈打つ下腹部からゾクッとした快感が腰に広がり、濡れたままのショーツのなかを波打たせる

思いもよらない自分の反応に嫌気が差して、自分を抱き締める腕に爪をたてた


「あぁ…ゴメンね、ちゃんと説明してあげるけど、その前に…」


渚くんの声に、聖くんは腕に爪をたてる手を振りほどくと、床に落ちたままの雅くんのシャツを手に取る


「とりあえず、これ着てくんない。その傷…目障り」

「………げほっ」


床に座り込んだままの雅くんにシャツを落とす聖くん


「さて、と…」


それから聖くんは雅くんに視線を合わせるように膝を折る


「優しい優しい雅くん!?

ちーちゃんに迫ったってことは、ちゃーんと忘れてたことを思い出したって解釈していいのかなぁ」


聖くんの声に雅くんがゆっくりと顔をあげる

すると、


「ああ……お陰さまで」

「「…………っ!!」」


唇に乗せられた不敵な笑み…

彼は立ち上がって真っ白なシャツをバサッと羽織ると、視線を渚くんと葵くんに向ける



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