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ネムリヒメ.
第22章 あの夜の…….
小さくて透明な空の小ビン
オトコの手のなかでキラッと小さな煌めきを放っている
「…その様子だとアルコールのせいもあって、効きも良さそうだね」
「は…あ…ッ…は…あ…ッ…」
なに…が…
「こんなモノなくたって、イイ声で鳴くのは知ってるけど…」
訳のわからないことを言いながら、妖美に細められるオトコの瞳
ドクンッ…!!
「せっかくだし…楽しまないと」
「ッ…!! あ…」
すると、襲ってくる熱さと苦しさに息を喘がせるアタシのカラダを鋭い閃光が貫いた
「は…、んぁ…ッ…や…な、に…ッ…」
ビクンとカラダが震えて、焼けるような…
火傷してしまいそうな熱の塊が下腹部の奥を刺激する
「…初めてじゃないし、わかるよね。さっきキミが飲んだのがなんのクスリ、か…」
初めて、じゃ…ない!?
クス…リ…!?
アタシのカラダの変化に気がついたのか、手にしていた小瓶と拳銃をベッドの隅へ投げ置くオトコ
片手でネクタイの結び目を緩めると、長い指先をアタシの頬に這わした
「ひゃ…っ!!」
頬に触れられただけなのに、ビクンとカラダが跳ねて怖いくらいの感覚がゾクリと背中を走り抜ける
その衝撃に身を捩って後退ろうしたけれど、あろうことか、カラダに力が…
入らなかった
なに…これ…
「相変わらずイイ声だね、ゾクゾクする」
「ふ…ッ…は…あ、なに…こ…れ」
頬を撫でた手で顎を持ち上げ、顔を寄せるオトコ