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ネムリヒメ.
第25章  Black Emperor.






「…っ、ひじ、り!?」


呆気に取られる葵の前でネクタイを緩めた聖の瞳に妖しい色をした光が宿る

テーブルの上には聖によって組み敷かれたオンナがひとり

勿論それは、数秒前まで葵に絡み付いていた彼女のうちのひとりだった


「ねぇ…聞きたいこともたくさんあるし…」


目を見開き固まった彼女の顎を持ち上げる聖の白い指


「その欲求不満なカラダに直接聞いてあげるから、葵くんじゃなくてオレと遊ぼ…♪」

「ッ…ん、あ」


妖しく細められる瞳に、艶を纏った表情の口角がゆっくりとあげられると、オンナたちにゾクリと悪寒にも似た戦慄が背中を駆ける


「聖…なに、を」

「あぁ…不能の葵くんじゃなくて、このオレが代わりに相手をしてあげるって言ってるの」


呆気に取られる葵

そんな葵をよそに聖は続ける


「オレじゃ嫌だなんて贅沢言わないよね!?」

「ひゃ…ん、う…」


妖美に微笑む聖の指先がカラダに触れた途端、艶かしい声をあげ始めるテーブルの上の彼女…

魔力でも宿っているか、彼女の肢体は聖の指先に操られるように妖しく躍る


「ねぇ、もっとキモチヨクなりたかったらまず最初にオレのお願い聞いてよ…そのだらしなく開いた口のなかも犯してあげるから」

「ッ…ふ、あ」


餓えた彼女のオンナの部分に直接揺さぶりをかける小悪魔…

ふたりがいるテーブルのうえだけが世界が違って見える







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