この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ネムリヒメ.
第26章  夜明け.







「もーいいから、いつものやってよ」

「ったく、仕方ねぇな」


そして始まるのはいつぞやの雅くんのインターフォンの連打、ピンポンダッシュならぬピンポンラッシュで…


「ほらほら誰か出てくるまで連打、連打♪連打の達人頑張って♪」

「郁が出てきたらどうすんだよ。つーか、なんかのゲームみたく言うんじゃねぇよ。しかも気が散るから連打連打って連呼すんな」

「郁くんはないない。きっと今頃コンクリ詰めにでもされてるから。それよりも目指せハイスコア。さぁて、誰が出るかな♪誰が出るかな~~~♪」


繋がれたアタシの手を楽しそうにブンブンと振りながらフフンと鼻を鳴らす聖くんに、物凄く真剣に尋常じゃない速さでの連打技を披露する雅くん


すると突然


「…ちーちゃん楽し?」

「え…」


えーと、聖くん?

この状況でアタシにいったい何を楽しめと…

しかし、読心術を保持する能力者はそんなアタシの胸の内を読んだうえであっけらかんと笑って見せる


「…ちーちゃんはひとりじゃないよ。オレも雅もこの手は絶対に離さないから」…と


…聖くん


再びキュッと絡まる指先に力が込められ、またひとつ柔らかな羽がアタシのなかに降り積もる


と…そこに、微かな人の気配とともに


「なにやってんだお前ら…」


かけられるそんな声…


「…!!」


そして振り返る間もなくアタシのカラダはまるごとその腕に掴まえられ…


「ッ…────千隼…」


抱きすくめられた耳もとから聞こえたのは、消えそうなほど小さなため息のような低い声だった






/892ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ