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初めての×××をあなたに
第8章 彼の想い人
私は思い切って気になっていたことを聞いてみた。

「………あの……花火大会に来るの3年ぶりなんですよね?前はもしかして恋人と来てたんですか?」

「………うん。今日美月ちゃんが着てる浴衣がその時彼女が着てたのと似てて。ちょっと思い出した」

「そうですか………」

「でも美月ちゃんの方が似合ってる」

橘さんはそう言って笑った。

花火が打ち上がり、周りから歓声が上がる中……私の心は沈んでいた。
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