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初めての×××をあなたに
第16章 おまけ
美月と付き合い始めてしばらく経ったある夜。


ここは俺の部屋。

シャワーを浴びて、部屋に戻ると、既にベッドでは美月が寝息を立てている。


またかよ……。俺は濡れた髪をタオルで拭きながらペットボトルを冷蔵庫から取り出した。

水を飲み、ベッドの側へ歩み寄る。


………こうやって見ると、綺麗な顔してんな。

どうして何年も友達でいられたのか……今となっては不思議だな。

美月を好きだと気付いてから、もう一度だって友達だなんて思えなかった。

ひとりの女としか見れなかった。


でも、よくよく考えてみると美月以外の女友達っていなかったし、もしかしたらずっと前から「特別な女」だったのかもな。


美月に言ったら泣いて喜びそうだから絶対言わないけど。


もっと奪いたい ───

そんな衝動に駆られるけれど、美月の真っ直ぐな目は、俺への信頼に満ちているから迂闊に手を出せない。


……っていうか、お前のせいでもあるだろ。

美月はキャミソールにショートパンツ姿。


19歳の健全なオトコなら、好きな女がそんな格好で自分のベッドで寝てたら、ヘンな気起こすなって方が無理な話だ。
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