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淫らデッサンに疼く人妻
第16章 衛一のデッサン初体験
 近崎宅の門を出ると、いきなり人影が現れて、衛一は驚いた。
 辺りはすっかり暗くなっていたので、一瞬誰だか分からなかった衛一。
 電灯の明かりに照らされたその人物をよくよく見ると、さっきまで一緒にいた佐夜香だった。
「ふふ、待ち伏せしちゃいました。びっくりさせてしまってごめんなさいね」
「あれ? もう帰られたんじゃ?」
 驚いて尋ねる衛一。
「待ってられちゃ、迷惑でした?」
 寂しげな口調で、佐夜香は視線を落とす。
 衛一は慌てて否定した。
「そういう意味じゃなくて……。もうとっくに帰られたと思っていたもので」
「ふふふ、また困らせちゃいましたね。ごめんなさい」
 ニコニコ笑いながら言う佐夜香。
 佐夜香は言葉を続ける。
「あの……ちょっとだけお願いがありまして」
「え?」
 両手を胸の前で組み合わせながら言う佐夜香に、衛一は少しよからぬ期待をしてしまう。
 衛一は黙って佐夜香の言葉を待った。
「家まで送ってくださいませんか? こんなに真っ暗になってしまって、不安ですし……」
「あ、は、はい……」
 よくよく考えてみると、妻以外の女性と二人で歩いているところを誰かに見られるだけでまずいのだが、うっかり返事が口をついて出ていた。
 それにまた、後付けの理由ではあるが、「こんなに暗ければ、周りの人もかなり接近しないと、自分たちが誰なのか判別できないだろうから、問題ないだろう」という考えも湧いたので。
 佐夜香は快諾されて、嬉しそうな笑顔を見せた。
「ホントにすみません! ありがとうございまぁす! 衛一さんについてきてもらえたら、夜道も安心かな」
「いえいえ。そういえば最近、物騒ですからね。責任を持ってお送りしますよ。では、行きましょうか」
「よろしくお願いしまぁす」
 こうして、夏の夜道を、佐夜香と衛一は連れ立って歩いていった。


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