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淫らデッサンに疼く人妻
第23章 最後のデッサン
そのとき、突然アトリエのドアが開いて驚く二人。
二人ともすっかり忘れていたが、ここは近崎のアトリエであり、近崎はちょっと席を外しただけだったので、再び戻ってくるのは当然のことだった。
大慌てで身体を離す茜と衛一。
突然、気まずく恥ずかしい思いに駆られたようだ。
近崎が申し訳なさそうに苦笑しながら言う。
「夫婦水入らずのところをお邪魔してしまって、すみません」
顔を真っ赤にしながら、胸と股間を手で押さえて、黙って立っている茜。
衛一も気まずそうだったが、茜ほど狼狽していない様子で答えた。
「いえいえ、こちらこそ、この場でこんな行為に及んで申し訳ないです」
「どうでしたか、夫婦の営みは。こうして、茜さんと私がああいう行為をした後だと、いつもと違った感じだったでしょう? これからも末永く仲良くいてくださいよ」
微笑みながら言う近崎。
そこに少しも悪びれた様子がみられないことに、内心少し呆れながらも、衛一は「はぁ、どうも」と言葉を返した。
近崎はさらに言葉を続ける。
「茜さんも、もうモデルは本日をもってご卒業されたいという心持ちかと思います。少しでも楽しんでいただけたのでしたら、それに優る喜びはございません」
茜は頬を紅潮させたまま答える。
「あ、ありがとうございました……。その……少しもモデルらしいことをできなくて、すみませんでした」
「それは、色々そそのかした私のせいでしょう。茜さんは何も悪くないですよ。私の方こそお二人に謝らなければなりませんね。京極さん……衛一さんが、『デッサンを学びたい』と訪ねてこられたときに、さっきみたいなことをしようと計画してしまったのですよ。あまりにも茜さんがお美しくて、気持ちを抑え切れませんでした。もう二度としませんので、お許しを」
近崎は深く頭を下げる。
それを見て衛一は、「やはり少しは反省しているんだな」と、近崎のことを見直した。
二人ともすっかり忘れていたが、ここは近崎のアトリエであり、近崎はちょっと席を外しただけだったので、再び戻ってくるのは当然のことだった。
大慌てで身体を離す茜と衛一。
突然、気まずく恥ずかしい思いに駆られたようだ。
近崎が申し訳なさそうに苦笑しながら言う。
「夫婦水入らずのところをお邪魔してしまって、すみません」
顔を真っ赤にしながら、胸と股間を手で押さえて、黙って立っている茜。
衛一も気まずそうだったが、茜ほど狼狽していない様子で答えた。
「いえいえ、こちらこそ、この場でこんな行為に及んで申し訳ないです」
「どうでしたか、夫婦の営みは。こうして、茜さんと私がああいう行為をした後だと、いつもと違った感じだったでしょう? これからも末永く仲良くいてくださいよ」
微笑みながら言う近崎。
そこに少しも悪びれた様子がみられないことに、内心少し呆れながらも、衛一は「はぁ、どうも」と言葉を返した。
近崎はさらに言葉を続ける。
「茜さんも、もうモデルは本日をもってご卒業されたいという心持ちかと思います。少しでも楽しんでいただけたのでしたら、それに優る喜びはございません」
茜は頬を紅潮させたまま答える。
「あ、ありがとうございました……。その……少しもモデルらしいことをできなくて、すみませんでした」
「それは、色々そそのかした私のせいでしょう。茜さんは何も悪くないですよ。私の方こそお二人に謝らなければなりませんね。京極さん……衛一さんが、『デッサンを学びたい』と訪ねてこられたときに、さっきみたいなことをしようと計画してしまったのですよ。あまりにも茜さんがお美しくて、気持ちを抑え切れませんでした。もう二度としませんので、お許しを」
近崎は深く頭を下げる。
それを見て衛一は、「やはり少しは反省しているんだな」と、近崎のことを見直した。