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淫らデッサンに疼く人妻
第7章 近崎の独白
 茜が帰っていったあと、近崎はひとり事務室にいた。
 気分を落ち着けるために、コーヒーを飲みつつ。
 茜の裸を見たとき、近崎は立ち上がりつつあるシンボルを抑えるのに苦労した。
 また、声が震えないようにすることにも。
 幸い、茜は気づいていないようだった。
「どうにか、上手く隠しおおせたか……」
 近崎にとって、今日一つはっきりしたことがあった。
 それは、「性的興奮を覚えずに、芸術的な観点だけで、茜の裸を見ることは不可能」ということだ。
 近崎はどうしても、茜に性的欲望を抱えてしまっていた。
 もはや、止められぬほどに。
 美雪や佐夜香に対しての欲望と、全く同じく。
「美雪ちゃん……」
 近崎はその名を呟き、美雪のことについて思いを巡らし始める。
 過去4回、近崎は美雪をアトリエに招き、ポーズをとらせていた。
 むろん、美雪に性的魅力を感じ、我慢できなくなってのことだ。
 実際、初回から美雪は素晴らしかった。
 その姿態は常に艶かしく映り、近崎を興奮させる。


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