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淫らデッサンに疼く人妻
第10章 美雪と語らう茜
「そうそう、たしか今日だっけ。衛一さんが帰ってくるの」
「うん、今晩」
目を輝かせて茜が答える。
「一気に顔が明るくなったじゃん! くっそ~、ラブラブだなぁ!」
美雪に冷やかされ、少し照れる茜。
「嬉しいのは仕方ないでしょ」
「まぁね。あーあ、私も早く新しい旦那がほしい~。三郎君とは完全に終わってるからなぁ」
寂しげに美雪は目を細める。
この話題には相当気を遣うので、茜は苦手だった。
親しき仲にも礼儀あり、ということで、しっかり考えて発言しないと、美雪の機嫌を害するかもしれない、という恐れが茜にあったので。
「そんな顔するな~! 三郎君とのことは仕方ないってば。お互い納得してのことだし。こうして、完全に終わってるにも関わらず、三郎君は私に生活費をしこたま渡してくれる上に、私に自由を許してくれてるんだよ。すっごくいい人でしょ」
「三郎君は昔からいい人だよね」
茜も同調する。
じゃあ、どうして離婚寸前まで来ちゃったの……などとは、茜は口が裂けても聞けない。
そんなことを聞く権利は誰にもないだろうから。
そして、聞いたとしても、今まで通りに「価値観の違い」などの漠然とした答えしか返ってこないことは明白だった。
そこから先は、他愛もない雑談をして、時間を過ごした二人。
茜は、「やっぱり、美雪と話すと落ち着くなぁ」と感謝していた。
当の本人に対しては言わないが。
別に茜が照れくさいから言えないのではなく、言われた美雪が照れくさがって「もう帰る」などと言い出しかねないので。
「うん、今晩」
目を輝かせて茜が答える。
「一気に顔が明るくなったじゃん! くっそ~、ラブラブだなぁ!」
美雪に冷やかされ、少し照れる茜。
「嬉しいのは仕方ないでしょ」
「まぁね。あーあ、私も早く新しい旦那がほしい~。三郎君とは完全に終わってるからなぁ」
寂しげに美雪は目を細める。
この話題には相当気を遣うので、茜は苦手だった。
親しき仲にも礼儀あり、ということで、しっかり考えて発言しないと、美雪の機嫌を害するかもしれない、という恐れが茜にあったので。
「そんな顔するな~! 三郎君とのことは仕方ないってば。お互い納得してのことだし。こうして、完全に終わってるにも関わらず、三郎君は私に生活費をしこたま渡してくれる上に、私に自由を許してくれてるんだよ。すっごくいい人でしょ」
「三郎君は昔からいい人だよね」
茜も同調する。
じゃあ、どうして離婚寸前まで来ちゃったの……などとは、茜は口が裂けても聞けない。
そんなことを聞く権利は誰にもないだろうから。
そして、聞いたとしても、今まで通りに「価値観の違い」などの漠然とした答えしか返ってこないことは明白だった。
そこから先は、他愛もない雑談をして、時間を過ごした二人。
茜は、「やっぱり、美雪と話すと落ち着くなぁ」と感謝していた。
当の本人に対しては言わないが。
別に茜が照れくさいから言えないのではなく、言われた美雪が照れくさがって「もう帰る」などと言い出しかねないので。