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淫らデッサンに疼く人妻
第12章 蕩ける美雪
「おはようございまーす!」
 翌日の午後5時、美雪は元気よく挨拶して、近崎の後に続きアトリエへと入った。
 絵画教室においては、朝昼晩関係なく挨拶は「おはようございます」で統一されている。
 アトリエ内には、すでに近崎の弟子三人が着席しており、「おはようございます」と挨拶を返した。
 向かって左から順に、松田、竹内、梅谷という名前だ。
 近崎に師事しており、絵画についてはもっぱら修行中の身の三人だったが、その画力はそれなりに高く、松田は小さな絵画展で佳作を取ったこともあった。
「雨は本当にうっとうしいですね。では、美雪ちゃん、準備の方をよろしくお願いしますよ」
 近崎はそう言って、服を入れるカゴを美雪の方へ近づける。
 そして、きびすを返し、自分の椅子へと向かう。
 外はあいにくの土砂降りで、傘を差していたにも関わらず、美雪の髪や身体は少し濡れていた。

 慣れた様子で、雨に濡れた服を脱いでいく美雪。
 四人の男たちがこっそり視線を投げかけてきていることにも気づいていたが、美雪は全く気にしていない様子だ。
 あれでバレてないつもりなのかな、着替えをじろじろ見てきてるのは明らかなのに……そう思うと、美雪は愉快にすら思っていた。
 ベージュの下着もためらいなく取り去り、全裸になる美雪。
 乳頭やヘソ、やや濃い目の陰毛などが、四人の前で露(あらわ)になっていた。
 着替え終わったので、四人は遠慮することなく、美雪の色白で美しい裸身へと視線を飛ばしている。
 均整の取れた、贅肉一つ見受けられないその身体へと。

 そんな視線をものともせず、美雪は堂々とモデル台に立った。
 そして、近崎にポーズの指示を仰ぐ。
「では、今日は座りポーズで行きましょうか」
 そう言って、細かい指示を始める近崎。
 美雪をM字開脚の体勢にさせると、手を頭の真上で組ませた。
 美雪の開かれた脚の間には、黒く茂る陰毛と、淡い色合いの桜貝が見えている。
 当然であるかのごとく、真っ直ぐそこへと視線を突き刺す男たち。
 それでも美雪は嫌がるどころか、心地よさを感じていた。
 男たちに求められている、ということを強く意識し、濡れゆく花唇。
 見られる悦びに、美雪は心を打ち震わせていた。


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