パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第13章 衛一の衝動

＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊



　一方、茜の方もなかなか寝付けずにいた。
　明日はいよいよ、２回目のアトリエ訪問だからだ。
　断ろうと思えば断ることはできたはずだが、結局断ることはできなかった茜。
　恥ずかしい気持ちよりも、期待が大きかったということで、そのことを茜自身も自覚していた。
　隣で眠っている衛一のことを考えると、胸が痛んだが、「浮気じゃないから」と茜は言い聞かせる。
　事実、衛一に対する想いには、何ら変わりはなかった。
　しかしそれでも、罪悪感は募ってくる。
　衛一以外の男性から、あんな悦びを与えられてしまったということは間違いないので。
　茜は高鳴る胸を抑えようと深呼吸をし、無理やり目を閉じた。