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淫らデッサンに疼く人妻
第15章 衛一、行動へ
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 翌日の午後4時半、仕事が早く終わった衛一は、駅前を歩いていた。
 昼休みに、スマホで「この付近にある絵画教室」を検索しておいたのだ。
 検索に引っかかったのは、ただ1件だけだったので、そちらへ一応事前に「今夕、来訪して入会手続きをしたい」という電話連絡を入れておいた衛一。
 そして帰宅途中に寄り道をし、その絵画教室へと向かっているのだ。
 もし、美雪の所属するのとは違う絵画教室だったとしてもかまわない、と衛一は考えていた。
 美雪の裸を見たいというのが一番大きな動機ではあったのだが、もし「ハズレ」であっても、女性の裸を見られることには変わりないので。
 もっとも、女性の裸を見るだけならば、そういう回りくどいことをしなくても、ビデオや動画、画像などで事足りるので、「願わくば、美雪の所属する絵画教室であってくれ」と祈るような気持ちだったのはもちろんだが。
 それに、もし美雪の所属する絵画教室を探し当てたとしても、美雪がモデル台に立っている日に自分が描き手として参加できるかどうか分からないということは、衛一にも分かっている。
 しかし、「気長に待てばいいさ」というような気楽な気持ちだった。

「お、ここだな」
 たどり着いたビルの入り口にて、絵画教室の文字を発見し、心躍る衛一。
 ためらうことなく、ビル内へと足を踏み入れた。


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