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あたしに全部見せなさいっ!
第4章 男の子の体
柚留の顔にずずっと自分の顔を近付ける。
柚留はあたしからぷいっと顔を背けた。
「す……」
「す?」
「する」
へー、やっぱり。年頃だもんなぁ。
「週何回くらい?」
「その質問……漫画に役立つのー?」
「役立つのっ。一般的な男の子のオナニー事情」
「僕だけに聞いてもあんまり意味ないんじゃ……。個人差とかすごくあることだと思うよ?」
「うーん……」
言われてみれば確かに。でも、あたし専属の資料が柚留だけなんだから、仕方ないじゃない。
「他に聞ける人いないんだからしょーがないのっ。いいから答えて!」
いつものスケッチブックとえんぴつを膝の上に置く。はーい今から森永柚留の事情聴取をしまーす。柚留のあっち事情を根掘り葉掘り聞く気満々だ。
「三回、とか……」
なんかもう泣きそうになりながら、それでもちゃんと答えてはくれる。