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あたしに全部見せなさいっ!
第11章 エピローグ
「わ、あ、ここでっ?」
びっくりして飛び上がりそうになった。だってファミレスの駐車場。建物の陰だから、多分見えないとは思うけど、柚留にしては大胆すぎる行動だ。
「……漫画もいいけど、続き、は?」
柚留は少し拗ねたような顔で、口を尖らせた。
「あの日以来、イチャイチャしてないよ……?」
あの日。柚留の部屋で触り合った日。
「ごめんね、〆切で忙しくて」
てか、もとはと言えば柚留が寝ちゃうから。
「……じゃあ、今日部屋にきてくれる?」
「うん」
「今度はちゃんと玄関からね」
頷くと、わかりやすいほど柚留は笑顔になった。釣られてあたしも笑う。
今日こそあたし、バージン卒業できるかなっ?
柚留との甘い恋も、大好きな創作も、まだまだ始まったばかり。
期待に胸を踊らせながら、あたしたちは家路についたーー。
おわり